【アマプラホラー】仮面ライダーTHE NEXTレビュー
皆さんこんにちは、微課金太郎です!
なるべくお金をかけずに趣味を楽しもう!がテーマの当ブログ、今回はAmazonプライムビデオで見ることのできるホラー作品を紹介します!
さて、今回のテーマは「仮面ライダーTHE NEXT」!!
「え、ホラー作品の紹介で仮面ライダー?」そう思った方もいらっしゃると思いますがこの作品、実はJホラー的な演出がふんだんに盛り込まれたホラー描写が思いっきり怖いんです。とにかくこの記事を読んでいただき、ぜひ視聴してみてください!
それでは行ってみましょう!!
前作・仮面ライダーTHE FIRSTの紹介
実はこの作品、前作である「仮面ライダーTHE FIRST」と今回紹介する「仮面ライダーTHE NEXT」の連作となっております。
この連作は仮面ライダーシリーズの基礎となった初代仮面ライダーを題材に原点回帰を図る作品となっています。
しかし、ただのリメイクではなくライダー生みの親である石ノ森章太郎先生が執筆した漫画版仮面ライダーを下地にして、テレビ版の要素も盛り込みつつ大人の鑑賞にも十分耐える作品となっているのが特徴です。
「変身!」や技名を叫ばないこと、2号ライダーである一文字隼人がショッカーの刺客として送り込まれることなどが漫画版を引き継いでいるのに対して、お馴染みの特徴的な音楽を使用していたり、決めポーズをアレンジしたファイティングポーズ等はテレビ版から引き継いでいます。
ここではまず前作であるTHE FIRSTのストーリーをざっと紹介させていただきます。(ここまで書いて、あれ?これFIRSTをホラー関係ない作品として紹介記事を書けば一本分のネタになったんじゃない?と思いましたがそこはご愛敬)
仮面ライダーTHE FIRSTのあらすじ
雪の結晶の研究をしている大学院生、本郷猛は取材で知り合った記者である緑川あすかに思いを寄せていたが、あすかには恋人がいたためその幸せを願うことしかできなかった。
そんな折、本郷は秘密結社「ショッカー」に拉致、改造され、改造人間「ホッパー」(仮面ライダー)となってしまう。
あすかは同僚であり恋人でもある記者とともにショッカーが起こした事件の真相を探っていたが、その前に洗脳された本郷と蜘蛛の改造人間が現れた。
ふとしたきっかけで洗脳が解けた本郷はショッカーの改造人間を撃退するが、あすかの恋人は死亡してしまう。
ショッカーの改造人間は改造の拒絶反応である「リジェクション」を抑えるために定期的な血液交換が必要だが、裏切り者である本郷にはその兆候が全く見えない。
リジェクションの起こらない唯一の成功例である本郷抹殺のため新たなるホッパー・一文字隼人が刺客として送り込まれる。
戦いの中あすかに好意を寄せるようになっていく一文字だったがリジェクションの起こってしまう彼は本郷のように組織を裏切ることができない。
一向に本郷を始末できない一文字に組織は見切りをつけ処分の決定を下すと同時にあすかを新たな改造人間の素体とすべく誘拐してしまう。
追手との戦いに苦戦する一文字の前に本郷が駆けつけ救出。二人は共闘し、あすかを救い出すのだった・・・
仮面ライダーTHE NEXTについて
さて、前作の紹介を記事にしていなかった私の計画性の無さのおかげで後回しになってしまいましたが、ここからが今回の本題!登場人物、あらすじと紹介していきます!
主な登場人物
本郷猛/ホッパー/仮面ライダー1号(演:黄川田 将也)
前作にて、ショッカーの洗脳から抜け出し組織と戦った。
2年が経過した現在は高校の生物教師として勤務しているが、生徒たちからは馬鹿にされ、クラスは学級崩壊を起こしている。
ショッカー脱走後から現在まで組織の改造人間と戦っているらしく、前作に比べマスクに激闘の跡が見て取れる。
一文字隼人/ホッパー/仮面ライダー2号(演:高野 八誠)
前作にて本郷と同じく組織を裏切り本郷と共闘した。
リジェクションの起こらない完全な改造人間である本郷と違い、リジェクションから来る死の恐怖に苛まれている。
その恐怖を紛らわすために繁華街のクラブで豪遊する毎日。
本郷と同じくこの2年間組織の追手と戦っていることがマスクの傷等から判断できる。
また、マスクの口部分が錆びていることからリジェクションによる吐血を度々起こしている様子。
風見志郎/ホッパーVersion3/仮面ライダーV3(演:加藤 和樹)
IT企業の若手社長として世間的にも有名だったが、数か月前に会社の社員が失踪するという事件が起こっている。
実はこの事件はショッカーのナノマシンによる改造実験であった。
ナノマシンへの適合を果たした風見はホッパーV3としてショッカーの一員になっており、本郷や一文字と敵対していく。
ナノマシンによる改造はショッカーの最新技術であり、それによって改造された風見の性能は本郷や一文字を凌駕している。
風見ちはる/Chiharu(演:森 絵梨佳)
風見志郎の妹で「Chiharu」という名で活躍する国民的アイドル。
彼女のヒット曲である「プラチナスマイル」という曲を聴くと呪われる、という噂が流れている。
菊間琴美(演:石田 未来)
本郷のクラスの生徒でちはるの親友。
クラスでは浮いた存在だが、他の生徒と同様本郷のことは馬鹿にしている。
連絡がつかなくなったちはるを心配し、行方を追っている。
あらすじ
ここからはあらすじとなりますが、結末までのネタバレがありますのでご注意をお願いします。
都市伝説
一人の青年が自室で人気アイドル・Chiharuの歌を聴いている。
部屋の様子、母親の様子からするといわゆる引きこもりであろう。
突然、青年が付けていたヘッドホンの調子が悪くなる。同時に起こる不可解な現象。
部屋の前に食事を置いて階下に降りようとする母親の耳に大音量の音楽が聴こえる。
それを咎めようと青年の部屋に入った母親が見たのは、変わり果てた息子の姿だった。
街では「Chiharuのプラチナスマイルを聴くと呪われる」という噂がまことしやかに囁かれていた・・・
日常と異変
2年前の戦いでショッカーを脱走した本郷猛は、高校の生物教師として日常を送っていた。
しかし生徒からは馬鹿にされ、誰も授業など聞いていない。同僚の教師も深入りせずに適当に仕事をするようにアドバイスをする。
そんな中クラスでは浮いた存在である生徒・菊間琴美がクラスメイトと小競り合いを起こし早退する。
琴美を心配した本郷は彼女の家に訪問するが、取りつく島もない。
本郷を振り切った琴美はChiharuファンクラブの会長だという男性と会っていた。
男性は車を停めるため駐車場に向かう。車内に流れるChiharuのプラチナスマイル。
突然音が乱れ、包帯姿の女性が姿を現す。恐怖におののく男性はそのまま殺害されてしまう。
一方男性が戻ってこないのを不審に思った琴美は彼を探しに行くことに。
車を発見し近寄るが、その中では血まみれの男性が今にも息絶えようとしていた。
助けを求める男性の凄惨な姿を目の当たりにした琴美は気絶してしまう。
そこに通りかかった本郷は琴美を救出し、家まで運ぶ。
琴美とChiharu
目を覚ました琴美はアイドルのChiharuは自分の親友・ちはるであること、「死にたい」と電話で語った後に連絡が取れなくなった事を本郷に語る。
親友という言葉に本郷も2年前ともに戦った一文字の事を想う。
ちはるを探すことを手伝うと申し出る本郷に、役に立たないから必要ないと突き放し、ちはるのアパートに向かう琴美。
琴美を放っておけない本郷とともにちはるのアパートに向かった二人だが到着した途端、屋上から女性が落下してくる。
駆け寄るとまさに二人が探していたちはるであった。声をかける琴美に対してちはるは「私はちはるじゃない」と不可解なことを言い残して息絶える。
その時、二人のもとにショッカーの改造人間が姿を現す。応戦するために仕方なく琴美の前で変身する本郷。
何とか琴美を逃がし、追手を撃退する。
一方そのころ、本郷の親友一文字はリジェクションの進行に伴いひたひたと近づいてくる死の恐怖を紛らわすために夜な夜な高級クラブに出入りして豪遊していたが、恐怖を振り払うことなどできなかった。
翌朝、クラスメイトから良く思われていない琴美は、彼女たちの知り合いだという男性に無理やり車に乗せられそうになる。
そこへ通りかかった本郷がその力を持って、車とバイクを片手で受け止め撃退してしまう。
その様子は登校中の多数の生徒から目撃されてしまい、怯えた生徒たちが参加する授業は水を打ったように静かになってしまった。
しかし、二度にわたって本郷に救われた琴美だけは彼に心を開き、ともにちはるの捜索をすることになる。
風見とちはる
本郷と琴美はちはるの兄である風見志郎に会いに行くことにする。
風見は若くしてIT系の会社を立ち上げた世間的にも有名な社長だった。
順風満帆だった風見と会社だったが、2か月前に社員全員の失踪という事件が起こり、風見はその後マスコミに何も話さず自らの別荘に閉じこもっているとの事だった。
別荘内で風見を発見した二人はちはるの行方を問い詰める。
その時別荘にショッカーの改造人間が現れる。応戦する本郷の前に立ちはだかる風見。
風見はショッカーによって改造された第三世代のホッパー・Version3=V3だった。
圧倒的な力の差の前に膝をつく本郷だったが、絶体絶命と思われたその時、突如一文字が駆けつけ本郷を救出する。
リジェクションの起こらない本郷と違い、命の危険がある一文字を本郷は心配するが、何も言わず去って行ってしまう。
後日琴美たちは再度風見のもとを訪れていた。
ちはるの事が心配ではないのかと琴美に批難された風見はちはるの楽屋を訪れる。
久しぶりの再会を喜ぶ兄妹。風見はちはるに腕時計をプレゼントする。
喜ぶちはるの顔を見て風見は確信する。
「お前はちはるじゃない」
その腕時計は以前ちはるから風見に贈られたものだったのだ。
ちはるに詰め寄る風見だが、マネージャーによって強制的に退出させられてしまう。
そこへ駆けつけた本郷と琴美にちはると2か月前の社員失踪事件の関連を問い詰められた風見は真相を語り始める。
失踪事件はショッカーのナノマシンによる人体改造の実験だった。
その日、風見の会社にちはるが訪れ束の間の再会を楽しんでいた。
ちはるが仕事のため会社を離れたその時、社内に防護服姿の人物が多数入ってきた。戸惑う風見に彼らは「致死性のウイルスが蔓延している危険性がある」と説明し社員を一か所に集める。
既にナノマシンの散布は終わっており、体の内部からの改造に耐えられなかった社員たちは次々と命を落としていく。
その改造に耐えたのが風見であったのだ。
全てを語り終えた風見は改造人間になった事の素晴らしさを二人に説く。
そんな風見に「ちはるは一人で頑張ってきたのにお前は自分の力で何もしていない」と痛烈な言葉を浴びせる琴美。
本郷と一文字
本郷は一文字と会うため彼がいるバーを訪れていた。
話をしているうちに一文字の着用している手袋からリジェクションによる真っ黒な血液が漏れ出していることに気付く。
リジェクションの進行が深刻なことを理解する本郷だったが、一文字の身を案じる間もなく風見がそこへ訪れる。
二人を倒すために現れた風見に対して一文字はかつてショッカーの元にいた自分を重ね、「お前は昔の俺と同じで空っぽだ」と言い放つ。
闘いが始まろうとしたその時、本郷に琴美から「今ちはると一緒にいる」との電話が入る。
真相
ちはるを前にした琴美たちに向かって彼女の口から真相が語られる。
人気絶頂であったChiharuに嫉妬した同じ事務所のアイドルたちはちょっとしたイタズラのつもりでちはるを階段から突き落としてしまう。しかしちはるはその弾みでむき出しになった配電盤に激突し、感電する。
整形手術を施されたちはるだったが、完全には戻らず、醜く焼けただれた顔を見た彼女はそれを悲観し屋上から身を投げてしまったのだ。
人気アイドルを失った事務所の社長は「ちはるを失うわけにはいかない」と、事件にかかわったアイドルの顔を整形させ、ちはるとして仕事を行わせていた。
そのことを恨んだちはるの霊が自分たちに復讐していると怯える彼女。
しかし、彼女の知らない事実がもう一つあった。
風見の会社でショッカーの実験が行われたあの日、ちはるも散布されたナノマシンによる改造が進んでいたのだ。
配電盤での感電によって暴走したナノマシンのせいで整形手術をしても戻らないほど体に改造の影響が出ていた。
屋上から身を投げたちはるだがその影響で死ぬことができず、極秘裏にショッカーに回収され、組織が保有する施設の地下に遺棄されていた。
身動きの取れないちはるからその怨念を受けた思念体が分離し、プラチナスマイルを聴いた者を襲っていたのだ。
全てを聞き終えた風見の持つちはるの腕時計の挙動がおかしくなる。
それを見て「ちはるはショッカーの実験による悲劇を止めてほしい」と願っていることを悟る風見だが、ショッカーを裏切ることはできないと逡巡する。
ショッカーの目論見を砕くため、一人戦いに赴く本郷。
そんな本郷の事を案じた風見に頼まれた一文字は本郷の元へ向かうが、リジェクションにより既にボロボロになっている一文字をこれ以上戦わせまいとする本郷に殴られ昏倒してしまう。
共闘の果て
一人でショッカーに戦いを挑む本郷だったが、強力な改造人間たちの前に苦戦を強いられる。
その時、自分の身体の事も顧みず親友のために一文字が駆けつける。
2年前の決戦のように抜群の連携を見せるダブルライダーだが徐々に押し込まれて行ってしまう。
その時、ちはるの願いを胸に決意を固めた風見が救出に現れる。
迷いのなくなった風見に対して「よかったな、もうお前は空っぽじゃないぜ」と声を掛ける一文字。
敵をなぎ倒していく風見の前にナノマシンの暴走が進み異形の姿と化したちはるが現れる。
仮面を外し自分が兄であることを示す風見だったがちはるの攻撃は止まらない。
説得を続ける風見の耳にちはるの悲しい願いが聴こえてくる。
「ころして・・・」
妹の悲痛な願いを受け止めた風見は涙を隠すように再び仮面を被る・・・
全てが終わり、去っていこうとする風見の身を案じる本郷。
「無理するなよ、お前友達って言ったら俺だけだろ?」と声を掛ける本郷に「お前もな」と返し去っていく一文字。親友とまた会えることを願う本郷。
組織を裏切り、妹も失った風見はこれからどうするのか?と聞く本郷に「生きていきますよ。あなたのように」と決意を語るのだった・・・
終わらない恐怖
とある男性がパチンコ店で遊戯をしている。
Chiharuのファンであろうその男性のイヤホンからは「プラチナスマイル」が流れている。
その耳にかすかな声が響いてくる。
「ころして・・・ころして・・・やる」
仮面ライダーTHE NEXTの感想
まず率直に怖い!!
恐怖演出がもう完全にJホラーのそれなので思いっきり怖い!
ちなみにですが、その描写から仮面ライダーでは初の「PG-12」(小学生以下が視聴する際には保護者の指導・助言が必要)という指定を受けており、そのことからも大人向けの作品であることがうかがえます。
また、アクションのカッコよさに関しても特筆すべきものがあります。
CGを多用せず生身のアクションによって繰り広げられる戦闘シーンは圧巻ですね。
やっぱり仮面ライダーと言えばアクションシーンだと思いますのでその部分に関してはご満足いただけるはずです!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
奇しくも現在、エヴァンゲリオンでおなじみの庵野秀明氏が総監修を務める「シン・ウルトラマン」が公開中です。
更には、今後庵野氏が満を持して監督を務める「シン・仮面ライダー」の公開も控えております。
過去の特撮作品を大人向けにリバイバルするのが昨今のブームですが、この仮面ライダーTHE NEXTも大人向け作品の一つです。
せっかくのブームですので、これを機に大人向け特撮に触れてみてはいかがでしょうか?
それではまた次回の記事で!微課金太郎でした!!